兄の言っている相手がだれかわからず首を傾げながら尋ねる。心当たりがあるといえば、私を幽霊姫ではなく妖精姫だと勘違いして求婚してきたミック公爵令息くらいなものだが、護衛として同行していた兄の部下たちから、私とミック公爵令息が何の進展もしていないことは報告が入っていると思うので違うだろう。
先日王族として前に出たが、それも相手はエルフと聖女の前でのみ。相変わらず貴族たちには幽霊と揶揄され遠巻きにされている私には、他に婚約できそうな身分の釣り合ったそれらしい間柄の人はいない。が。
「オスキャル・スワルドンだ」
「あーーーー」
(そこか!)
ある意味当然の流れである相手の名前を言われ、私はガクリと項垂れた。
(そりゃそうよ、あんのおバカエルフのせいで私たちの気持ちはお兄様にも筒抜けよ!)
本当にあのヤロウ、いらんことしてくれたものである。
「……違います。オスキャルではありません」
「そ、そうか!? うむうむ、てっきりアイツを護衛から外したのは伯爵家へ戻すためかと思ったが」
「そもそも伯爵位では王族の結婚相手として不足です」
先日王族として前に出たが、それも相手はエルフと聖女の前でのみ。相変わらず貴族たちには幽霊と揶揄され遠巻きにされている私には、他に婚約できそうな身分の釣り合ったそれらしい間柄の人はいない。が。
「オスキャル・スワルドンだ」
「あーーーー」
(そこか!)
ある意味当然の流れである相手の名前を言われ、私はガクリと項垂れた。
(そりゃそうよ、あんのおバカエルフのせいで私たちの気持ちはお兄様にも筒抜けよ!)
本当にあのヤロウ、いらんことしてくれたものである。
「……違います。オスキャルではありません」
「そ、そうか!? うむうむ、てっきりアイツを護衛から外したのは伯爵家へ戻すためかと思ったが」
「そもそも伯爵位では王族の結婚相手として不足です」

