彼女の護衛を決める時、ソードマスターである俺はその任命を断ることが許されていた。
もし受ければ、国に十人ほどしかいないソードマスターをたったひとりの、しかも忘れ去られた王族が独占する形となる。そうなると必ずどこからか反発が起こることも目に見えていた。
けれど彼女は真っすぐに俺だけを選び、そして俺も、真っすぐ彼女の命令だけを受け入れることにしたんだ。
断らなかったのは、他でもない俺があの瞬間を一番望んでいたからだ。
身分が違う、だからこの想いを告げることはないと思っていた。
(ずっと好きだったし、手が届くなんて今でも思ってないけど)
アルフォードに言われた言葉につい期待してしまう。それでも選ばれないという確信がある。
「人間は、ややこしいもんなんだよ」
「……。そうか」
さっきまでは散々怪訝な顔を向けていたアルフォードが、その言葉にだけは納得したのか、ゆっくり頷く。
その様子に、俺は小さく、けれど乾いた笑いを漏らしたのだった。
そもそもソードマスターになったのは、幼い頃エヴァ様とした約束がキッカケだった。
もし受ければ、国に十人ほどしかいないソードマスターをたったひとりの、しかも忘れ去られた王族が独占する形となる。そうなると必ずどこからか反発が起こることも目に見えていた。
けれど彼女は真っすぐに俺だけを選び、そして俺も、真っすぐ彼女の命令だけを受け入れることにしたんだ。
断らなかったのは、他でもない俺があの瞬間を一番望んでいたからだ。
身分が違う、だからこの想いを告げることはないと思っていた。
(ずっと好きだったし、手が届くなんて今でも思ってないけど)
アルフォードに言われた言葉につい期待してしまう。それでも選ばれないという確信がある。
「人間は、ややこしいもんなんだよ」
「……。そうか」
さっきまでは散々怪訝な顔を向けていたアルフォードが、その言葉にだけは納得したのか、ゆっくり頷く。
その様子に、俺は小さく、けれど乾いた笑いを漏らしたのだった。
そもそもソードマスターになったのは、幼い頃エヴァ様とした約束がキッカケだった。

