彼が私を好きで、私を使ってソードマスターを確実に引き留められるのならば決して悪いカードではないだろう。
だが、王族の結婚こそ最大の外交手段であるが、重婚が認められているわけではないこのリンディ国。もしこのリンディ国の末姫である私・エーヴァファリンが誰かと結婚したら、もうこの国は『私』という外交カードは切れなくなってしまう。
(だから、ダメなのよ)
たった一枚しかない私というカードをいつ使うか。それを決めるのは国であり、私に許されてはいない。
だから私はギリギリまで自由なわがままを言い、駆け回って、そして王族の責務として国のために嫁ぎ、両国のために命を終えるその瞬間まで生きねばならないのだ。
「ソードマスターは国に縛られるのは確定で、私は国益のために誰かに嫁がなきゃで! ほら、外交カードが減るのよ? 損失じゃない?」
「でもぉ、姫様の幸せはどこなんですか? 折角両想いってわかったんだしぃ」
「……それでも。カードとして気持ちを受け入れるのは、オスキャルにもよくないわ」
だが、王族の結婚こそ最大の外交手段であるが、重婚が認められているわけではないこのリンディ国。もしこのリンディ国の末姫である私・エーヴァファリンが誰かと結婚したら、もうこの国は『私』という外交カードは切れなくなってしまう。
(だから、ダメなのよ)
たった一枚しかない私というカードをいつ使うか。それを決めるのは国であり、私に許されてはいない。
だから私はギリギリまで自由なわがままを言い、駆け回って、そして王族の責務として国のために嫁ぎ、両国のために命を終えるその瞬間まで生きねばならないのだ。
「ソードマスターは国に縛られるのは確定で、私は国益のために誰かに嫁がなきゃで! ほら、外交カードが減るのよ? 損失じゃない?」
「でもぉ、姫様の幸せはどこなんですか? 折角両想いってわかったんだしぃ」
「……それでも。カードとして気持ちを受け入れるのは、オスキャルにもよくないわ」

