オスキャルが私の声を遮ろうとするが、それを片手で制した私はゆっくりと頭をあげた。
「この期に及んで? 大切なものは彼女だけだった! まだまだ一緒にいられると思っていたのに、それなのに!」
「えぇ。本来なら治るものだったんでしょう、薬さえあれば。だからその薬を」
「つくる手伝いをしろって? どれだけ自分勝手なことを言っているとわかっているのか!?」
「わからないわ!」
「は?」
激高し怒鳴りつけられるが、怯まず一歩前に出る。オスキャルの眉間のしわが深くなった気がしたが、それでも私は彼の行動を片手で制してもう一歩、更にもう一歩と彼に近付いた。
「私は自分勝手じゃない。王族として、人間の──これからくる〝災厄〟に対抗するための薬が欲しい。国民を苦しませるわけにはいかないから」
一度言葉を切り、そしてゆっくり深呼吸する。近くまで寄った私が彼を見上げると、ローブの中で僅かに揺れる琥珀色の瞳と目が合った。
「貴方が望む罰を、このリンディ国第三王女、エーヴァファリン・リンディが受けましょう。だからお願い、未来の罪なき命を守るための力を貸して」
「──ッ」
「この期に及んで? 大切なものは彼女だけだった! まだまだ一緒にいられると思っていたのに、それなのに!」
「えぇ。本来なら治るものだったんでしょう、薬さえあれば。だからその薬を」
「つくる手伝いをしろって? どれだけ自分勝手なことを言っているとわかっているのか!?」
「わからないわ!」
「は?」
激高し怒鳴りつけられるが、怯まず一歩前に出る。オスキャルの眉間のしわが深くなった気がしたが、それでも私は彼の行動を片手で制してもう一歩、更にもう一歩と彼に近付いた。
「私は自分勝手じゃない。王族として、人間の──これからくる〝災厄〟に対抗するための薬が欲しい。国民を苦しませるわけにはいかないから」
一度言葉を切り、そしてゆっくり深呼吸する。近くまで寄った私が彼を見上げると、ローブの中で僅かに揺れる琥珀色の瞳と目が合った。
「貴方が望む罰を、このリンディ国第三王女、エーヴァファリン・リンディが受けましょう。だからお願い、未来の罪なき命を守るための力を貸して」
「──ッ」

