私の持つ図解書をオスキャルが覗き込む。自分の姿が目に入らない状態の彼はいつも通りの彼だ。
(惚れ薬の効果が消えないと聞いた時はどうしようかと思ったけれど)
こうやっていると何も気にならない。
「そうね。もういっそ解けなくてもいいかもしれないわね」
「諦めないで貰えますか!?」
「仕方ないでしょ! こんだけ探しても見つからないんだもの。というかいいの? 薬が完成したら失恋よ」
私の主張にオスキャルが唖然とする。自分に恋しているのに自分の想いと決別するような解毒薬を彼が欲しがっているというのは少し意外だった。
「失恋って……。俺は真実の愛を見つけたんです、この想いは解毒薬を飲んでも変わりません」
「あぁ。自信があるからこその証明ってやつなのね」
堂々と言い切るオスキャルを適当に流し、再び図解書に視線を落とす。
「信じてませんね!? 俺はこんなに俺だけが好きなんですよ!」
(惚れ薬の効果が消えないと聞いた時はどうしようかと思ったけれど)
こうやっていると何も気にならない。
「そうね。もういっそ解けなくてもいいかもしれないわね」
「諦めないで貰えますか!?」
「仕方ないでしょ! こんだけ探しても見つからないんだもの。というかいいの? 薬が完成したら失恋よ」
私の主張にオスキャルが唖然とする。自分に恋しているのに自分の想いと決別するような解毒薬を彼が欲しがっているというのは少し意外だった。
「失恋って……。俺は真実の愛を見つけたんです、この想いは解毒薬を飲んでも変わりません」
「あぁ。自信があるからこその証明ってやつなのね」
堂々と言い切るオスキャルを適当に流し、再び図解書に視線を落とす。
「信じてませんね!? 俺はこんなに俺だけが好きなんですよ!」

