幽霊姫は止まれない!

「なら、魔力がないことじゃなくて、魔力がないから〝オスキャルと釣り合わない〟って暗に言われたこと……?」

 魔力がないことを言われたからではなくただオスキャルに見合わないと言われたように感じたから──、そこまで考え、はたと思考が停止する。
(それだと私、オスキャルのことが好きみたいじゃない!?)

「オスキャルを好きなのは貴女でしょ!」
「えっ!? はっ、はぁっ!? な、何を突然言っておられるのかしら!?」
 しまった、と思った時にはもう遅く、とんでもないことを口走ってしまった私は一気に青ざめた。
 流石にこれはない。
「ご、ごめんなさい! イェッタの気持ちを暴露するつもりはなかったの! オスキャルへの実らない片想いなんて口にするつもりはなかったのにッ」
「ちょっ、いいから一度お黙りくださるっ!? というか! 貴女こそオスキャル様の恋人なのだからオスキャル様を愛されているのでしょッ」
「愛ぃっ!?」

 青ざめた私とは対照に真っ赤に顔を染めたイェッタがさっきの私と同じくらいとんでもないことを口走る。