「バカヤローッ! ヤル気がねぇならヤメちまえっ!」 「なんだとっ、 もうお前のその態度には嫌気が差してたトコなんだよっ」 「ほー、ちょうどイイじゃねぇかよっ!」 「ああ、そのとおりだ。やめてやるよ」 バンッ…… 叩きつけられた拳の音が防音の扉に吸い込まれると重くゆっくりと閉まったドアと一瞬の静寂を再び暴言が引き戻した。 「クソッ! せいせいしたゼッ!」 ガンッ! 蹴り飛ばされたスツールが転がる。