この時、防音で閉ざされていたはずのそれぞれの箱の中で、実は同じようなセリフが飛び交っていたことをまだ二人は知らない。 いいや、互いにまだ顔を合わせたこともない。 これから、三分後に全く同じセリフを吐くまでは……