ふと、きっちゃんが元の時代に帰れた時に、
今の記憶をちゃんと持っていけるのかなって思った。
きっちゃんは元の時代のことをちゃんと憶えている。
″悪魔″のことも、燃えるような太陽、不気味な雲のことも。
だけど、ここから戻る時はどうだろう。
神様が辻褄を合わせようとして、ひょっとしたら全てを忘れさせてしまうかもしれない。
忘れてほしくない。
もう二度と、逢うことが許されなくても。
苦しい空の下で、ここには確かに生きる希望が在ったことを憶えていてほしい。
そう願わずにはいられなかった。
今の記憶をちゃんと持っていけるのかなって思った。
きっちゃんは元の時代のことをちゃんと憶えている。
″悪魔″のことも、燃えるような太陽、不気味な雲のことも。
だけど、ここから戻る時はどうだろう。
神様が辻褄を合わせようとして、ひょっとしたら全てを忘れさせてしまうかもしれない。
忘れてほしくない。
もう二度と、逢うことが許されなくても。
苦しい空の下で、ここには確かに生きる希望が在ったことを憶えていてほしい。
そう願わずにはいられなかった。



