「…うん。仕事は?」
「休み」
母はデパートで接客の仕事をしている。
土日は滅多に休めない分、平日が休みなことが多い。
だけど今日は日曜日だ。
昨日は土曜日だけど、八月九日だし、
夏休みで学校が休みなのに登校日であることには変わりがないから、どっちにしろ昨日ちゃんと登校した琴音達は振替にはならない。
だけどお母さんがまさか日曜日のこんな時間に帰ってくるとは思っていなかった。
「珍しかね。日曜とに」
「有休。すぐ出ていくけん」
「そっか。夜は?帰らんと?」
「どげんっちゃよかやろ!?」
「…次いつ話せるか分からんけん言っとくけど、こん子、しばらく泊めるけん」
きっちゃんを見た私の視線を辿るように
お母さんもきっちゃんを見た。
きっちゃんは気づくかどうかも分からないくらい小さく頭を下げた。
「休み」
母はデパートで接客の仕事をしている。
土日は滅多に休めない分、平日が休みなことが多い。
だけど今日は日曜日だ。
昨日は土曜日だけど、八月九日だし、
夏休みで学校が休みなのに登校日であることには変わりがないから、どっちにしろ昨日ちゃんと登校した琴音達は振替にはならない。
だけどお母さんがまさか日曜日のこんな時間に帰ってくるとは思っていなかった。
「珍しかね。日曜とに」
「有休。すぐ出ていくけん」
「そっか。夜は?帰らんと?」
「どげんっちゃよかやろ!?」
「…次いつ話せるか分からんけん言っとくけど、こん子、しばらく泊めるけん」
きっちゃんを見た私の視線を辿るように
お母さんもきっちゃんを見た。
きっちゃんは気づくかどうかも分からないくらい小さく頭を下げた。



