シャワーの音を聞きながら
琴音に通話の折り返しをした。
たった二回目のコール音で琴音は応答した。
「もーっ!おっそい!」
「ごめん。ちょっと立て込んどってさ」
「何?なんかあったと?」
「こっちの話。それよりどうしたと?」
「どうしたじゃなかやろ!さっき帰ってきたけん」
「あー、海ね」
「なん、その反応。まさか忘れとったと?」
「ごーめーんー!立て込んどったとって!あとでちゃんと話すけん。それよりどうなった?サコソウ」
サコソウの名前を出した途端に、あげん怒っとったくせに、
琴音はスマホ越しに「ふふふ」って笑った。
シャワーの音を聞きながら、
誰かが同じ家で立てる生活音をいつぶりに聞いただろうなんて考えていた。
琴音に通話の折り返しをした。
たった二回目のコール音で琴音は応答した。
「もーっ!おっそい!」
「ごめん。ちょっと立て込んどってさ」
「何?なんかあったと?」
「こっちの話。それよりどうしたと?」
「どうしたじゃなかやろ!さっき帰ってきたけん」
「あー、海ね」
「なん、その反応。まさか忘れとったと?」
「ごーめーんー!立て込んどったとって!あとでちゃんと話すけん。それよりどうなった?サコソウ」
サコソウの名前を出した途端に、あげん怒っとったくせに、
琴音はスマホ越しに「ふふふ」って笑った。
シャワーの音を聞きながら、
誰かが同じ家で立てる生活音をいつぶりに聞いただろうなんて考えていた。



