「夏実、遅いぞ。オレら、もうみんな集まってるし。」 「ごめん、達哉。」 夏実が謝ってる。どうやら夏実が話してるのが達哉君のようだ。 「あれっ?あと女の子2人は?」 達哉が聞いてる。 「バイトの都合で少し遅れるみたい。だから先始めちゃお。」 「お友達、名前は?」 達哉があたしに聞いてきた。 「あたし、楓っていいます。」 「楓ちゃんかぁ。可愛い名前だね。なんか楓ちゃんって雰囲気で可愛いよね。」 これが達哉と話した最初の会話だったね。 達哉、あたしたちの最初の出会いを覚えてる?