この恋は妄想じゃありません

「本当にごめんなさい」



じゃんけんをしたクラス委員の子が申し訳なさそうにしているのを見て私は、なんとかこの空気を変えたくて



「みんな劇がんばろう!」



と言うことにした。



生徒会長としても、このクラスの1人としてもより良い文化祭にして学校を盛り上げていきたい。



勇気をだして言ってみたら、心菜ちゃんが乗ってくれて



「まじでクオリティ高い劇にしよーよ!」



とみんなに呼びかけてくれた。



おかげでクラスの雰囲気は明るくなって、



「劇になったんならがんばるか!」



「なんの劇にする!?」



という声が聞こえてきた。



よかった、と安心する。



クラス委員の子も話を進めやすくなったみたいで、黒板に色々と書き出した。



「まずなんの劇にするか決めたいので候補ください!」



劇ってことは台本を考えなきゃだからまずは何の劇にするかが大事だよね。