この恋は妄想じゃありません

そして心菜ちゃんには最後までお世話になることに…。



日曜日の朝。



「あー待ってリップやっぱりこっちにしよ」




うちに心菜ちゃんが来ています。



朝早くから、わざわざ来てくれて私の髪やメイク、やその他諸々全部やってくれた。




私はそういうのに疎いから絶対1人じゃこんなにできなかった。



「ほんとありがとう」



心菜ちゃんには感謝してもしきれない。



集合場所の駅までは家から30分ほど。



今は9時だから家を出ればちょうどいいくらいかな。




「じゃあ莉紗行ってらっしゃい頑張ってね」



家の前で心菜ちゃんとお別れする。



「ありがとう!送れなくてごめんね。気をつけて帰ってね」



本当は心菜ちゃんを家まで送っていきたかったんだけど心菜ちゃんの家と、駅は逆方向だから時間もなくてできなかった。




心菜ちゃんとバイバイすると、なんか急に恥ずかしくなってくる。




私だけ張り切ってたらなんか変…かな。




さっきまで心菜ちゃんがたくさん褒めてくれてたから気にしてなかったけど1人になるとどうしてもそういうことを気にしてしまう。