この恋は妄想じゃありません

小説書いてるから国語できるだけなんだけどね。



国語を教えるだけで数学教えてもらえるなんてラッキーだ。



数学の先生質問をしに行こうと思ってたんだけどなかなか行けずにいたんだよね。



「いつにする?」



夏川くんにそう言われ、いつならいけるか考えている時だった。



「俺はダメなのに夏川先輩とはいいの?」



誰かがタイミングよくひょいとこっちに来た。



…瀬名くん。



さっき瀬名くんに勉強教えてと言われ断ったことを思い出す。



「俺も入れてよ、勉強会」



弱みにつけいるかのように笑ってそう言う。



なにそれ、断れないじゃん!



にしてもこの3人で勉強会をするのはなんかまずい気がする。



何となくそう思った。



瀬名くんがいたら多分夏川くん集中できない。



「小宮さんも来ない!?」



我ながらとてもいいアイデアが浮かんだ。



小宮さんを誘えばいいんだ。



そしたら1年生が2人でバランスもいいし、幼なじみの小宮さんがいれば瀬名くんが変なことを言っても止められる。



「えっ、行きたいです」



よし、小宮さんを誘う作戦大成功。