この恋は妄想じゃありません

だけど、それに加えてびっくりするくらい頭がいい。



テストではいつも学年10番以内に入っている。



どれかすごい得意教科があるわけではないらしいけど逆に苦手教科もなくどの教科も点数がいい。



得意教科はあるものの苦手教科があるせいで合計点数が伸びない私は密かに夏川くんのことをすごいなと思っていた。



「私、今回数学分かんないんだよね」



「俺国語やばい」



今回のテストは期末ということもあり範囲が広い。



勉強しないと点取れないよ…!



「あ、あのさ!よかったら勉強会しない?」


「え?」



今回のテストの話をしていたら、夏川くんに勉強会に誘われた。



「有村さん国語できるじゃん?俺数学なら教えられるし…よかったら」



「も、もちろんだよ。やろう」



まさか夏川くん側から誘ってくれるとは思いもしなかったからあたふたしてしまう。



私は国語は得意だから教えるのは上手いかはわかんないけど一応できる。