この恋は妄想じゃありません

放課後。



単語帳を見ながら生徒会室に向かう。



早く仕事を終わらせて家に帰って試験勉強しよう。



まだ生徒会室には誰もいない。



一番乗りだ。



集合時間になるまで勉強をして待っていようと思ったんだけど…。



「せんぱーい、付き合って」



どうやら勉強は出来なさそうだ。



「付き合わない」



瀬名くんが入ってきて、何事もなかったように私の隣に座る。



この光景にももう慣れた、と思っていたけど今朝の心菜ちゃんの言葉が脳裏によぎる。



「あれ、先輩勉強?」


「うん、瀬名くんはしないの?」


「莉紗先輩と一緒ならしようかなー」



今日も通常運転で安心しました。



意識してたのはやっぱり私だけだったみたいだ。



瀬名くんは数学のワークを開いて



「勉強したくないなー」



とあくびをした。



ほんとよくわかんない。



「小説のこと言ってないよね?」



2人だけのタイミングがなかなかないので今が確認するチャンス。



「うん」



ふぅ、ひとまず安心。



瀬名くんって案外口かたい?