この恋は妄想じゃありません

そして私は思った。



もうこの人たちとはどうやっても仲良くなれないと。



1人が1番楽と。



「さー今日も書くぞー!」



そうして私は今日も恋愛小説を書いている。



スマホを買ってもらってからは、ノートではなくスマホで打つ形で小説を作っている。



そして、ウェブサイト「スピカ」。



これは多くの人がキュンキュンする小説を投稿するサイトで私も作家の1人として自分のペースながらも投稿をしていた。




学校と違って私の小説を悪くいう人はあまりいないし、なにより多くの人に自分の作品が届くのがうれしい。




ランキングで自分の小説が1位をとる事なんかもあって、スピカが私の居場所だった。




完結した作品数が5作品になった中学3年生、夏。



私はある決断をした。



「お母さん、遠くの高校にいきたい」



突然の話でお母さんも多分困惑しただろう。



とにかく今のままではいじめは続く。



誰も知り合いがいない遠くの高校に行って新しい私で生まれ変わりたい。