この恋は妄想じゃありません

いつも放課後は賑やかなグラウンドにも人はいなくなり体育館もガラガラだ。



ただ、そんな中なぜか生徒会は活動がある。



去年からそうだったしなんとなくそれに慣れてしまっていたからしょうがないと思っているけど確かに去年の入りたての時はなんであるんだろうと疑問だった。



「なんだ早く帰れると思ったのに。じゃーまた後で」



ため息をついて、颯爽と瀬名くんがいなくなったらクラスが少しザワついた。



「瀬名くんだ!」


「やっぱイケメンだよね」



2年生の中にも、瀬名くんを密かに好きだったり推していたりする人は多い。



「朝からラッキー勉強する気でた」



さっき生気を失った顔をしていたとは思えないほど口角を上げてこっちに寄ってきた心菜ちゃんもその1人だ。



心菜ちゃんは瀬名くんのことを推している。



「好きとは違うの?」



この間、瀬名くんのことを好きなわけでは無いのか聞いてみたけど



「別に恋してるわけじゃない」



と返された。