この恋は妄想じゃありません

「お母さん!私ファミレス行ってくる」



というわけで私はパソコン片手に家を出た。



お母さんにだけは恋愛小説を書いていることを伝えているので



「行ってらっしゃい」



と見送ってくれた。



締切まではまだ時間はあるけど心配なので近くのレストランのフリーWiFiを借りて小説を書こう。



そうと決まれば早く行こうと自転車でファミレスへ向かった。



選んだのは家からちょっと遠いけど知り合いに合わなそうな裏道にあるファミレス。



もしも、クラスメイトの男子グループがたむろなんかしてたらシャレにならない。



だから誰にも合わなそうなひっそりとしたファミレスをチョイスした。



お店に入ると店内は放課後とは思えないくらい学生はおらず、静かだった。



うん、集中して小説が書けそう!



気合いが入って早速私はパソコンを開いて小説を書き始めた。



長時間いることを考えて、ドリンクバーとプリンを注文する。