この恋は妄想じゃありません

「あーうん、明日はそうしようかな」



毎日同じようなことを言ってくるお母さんになんとか今日も上手く誤魔化そうと試みる。



友達と遊ぶなんてどう考えても無理無理。



だって私友達と呼べるような人誰もいないから。



小学校の頃は私も元気で友達もたくさんいるような明るい子だった。



ただ少女マンガに出会い、恋愛小説に出会い…。



そしてその後!



私は自分の好みを詰め込んだ男の子を書きたい、その思いから自分で恋愛小説を書くようになった。



キャンパスノートに手書きで毎日少しずつお話を書いていく。



最初は変な文章でも続ければ段々作品と呼んでも良さそうなものが出来ていていた。



私の一番の趣味で、誰にも邪魔されたくない大切なものだった。



いやいやそこまではよかったんだけど。




「えーこいつ少女漫画とか好きなの?‪」




ある日、クラスのムードメーカー的な男の子に言われた心ない一言。