この恋は妄想じゃありません

｢ありがとう、開けていい？｣


｢もちろん｣



ゆっくりとラッピングを取っていくと黄色いマグカップがでてきた。



何が入っているのか私は分かってるけどドキドキする。



喜んでもらえるかな…。



｢どうしよう嬉しすぎる、ちょっと待って写真｣



三琴くんの手が震えているのを見て喜んでもらえているのが分かった。



｢嬉しい｣



を連発するのを見て自然と笑みがこぼれた。



｢真結、莉紗先輩、ありがとう｣



すごく嬉しそうに笑うのをみて、私も真結ちゃんも嬉しくなってリビングには幸せな空気が広がった。



｢じゃ、ケーキ食べよ｣



真結ちゃんがケーキをきってくれて、私にもくれる。



｢いただきまーす｣



ケーキを口にすると、口いっぱいに甘みが広がる。



｢ん！美味しい。どこで買ったの？｣



｢パパとママの手作りだよ｣



真結ちゃんの言葉を聞いてびっくりする。