この恋は妄想じゃありません

「莉紗先輩、キスしたら怒る?」


「怒る」


「じゃあ怒ってね」



観覧車がちょうど1番上に来た時、私の唇は瀬名くんによって塞がれた。



すごく優しくて落ち着いた幸せなキスだった。



「これで永遠に結ばれたね」



いつものいたずらっ子みたいな顔がやけに綺麗に見えた。



観覧車から降りた時、もう私たちはカップルだった。