この恋は妄想じゃありません

言うタイミングは、仲良しの子たちとカラオケに遊びに行った時。



「あのさ、私実は少女漫画好きなんだよね」



まずはこのくらいから。



「えーまじ!?知らなかった。どれが好きなの?」


「なにそれギャップ!」



…よかった。



今までみんなが少女漫画の話をしている時、私も入りたいった密かに思ってたんだよね!




そして、大きく息を吸う。




「あのさ、実は私小説書いてるんだ」



勇気を出した。



また中学の時と同じにならないようにと願った。




「え!まじで!読みたい」



数秒の沈黙があったあと最初に口を開いたのは心菜ちゃんだった。



心菜ちゃん…一生ついてくね。



他の子達も、



「いいじゃん」



「好きなことあるの羨ましい」



と言ってくれる。



…打ち明けてよかった。



その日はその話題で持ち切りで、ずっと好きな少女漫画の話をした。