「がたっ」
その時、後ろから何かが落ちる音がした。
誰かいる…?
振り返るとそこには瞳の色をなくした瀬名くんが立っていた。
なんでここに…!?
「莉紗先輩のばか」
告白を目の当たりにした瀬名くんはそれだけ言い残して帰っていく。
行かないで、と直感的に感じたけど口にすることは出来なかった。
「なんでもちゃんとこなす有村さん見てたら好きになっちゃって…」
瀬名くんが去って数秒、恥ずかしそうに夏川くんは続ける。
私だって、夏川くんのことは「好き」だ。
だけどそれがどんな好きなのか自分で分からない。
逆に言えば瀬名くんのことは「好き」ではないけど一緒にいたらドキドキしたりきゅんとしたりしてしまう。
これが一体なんて言う感情なのかは心菜ちゃんに聞いたら分かるかなと思った。
でも多分、私
──────────瀬名くんが好きだ。
その時、後ろから何かが落ちる音がした。
誰かいる…?
振り返るとそこには瞳の色をなくした瀬名くんが立っていた。
なんでここに…!?
「莉紗先輩のばか」
告白を目の当たりにした瀬名くんはそれだけ言い残して帰っていく。
行かないで、と直感的に感じたけど口にすることは出来なかった。
「なんでもちゃんとこなす有村さん見てたら好きになっちゃって…」
瀬名くんが去って数秒、恥ずかしそうに夏川くんは続ける。
私だって、夏川くんのことは「好き」だ。
だけどそれがどんな好きなのか自分で分からない。
逆に言えば瀬名くんのことは「好き」ではないけど一緒にいたらドキドキしたりきゅんとしたりしてしまう。
これが一体なんて言う感情なのかは心菜ちゃんに聞いたら分かるかなと思った。
でも多分、私
──────────瀬名くんが好きだ。

