応援のスタッフも駆けつけ、ゲストは綺麗に列を作って立ち止まる。
雰囲気も落ち着いた頃、5分遅れでショーが始まった。
ゲストはその場に佇んだまま、ショーに見とれる。
その間も危険な動きがないか、弦もめぐもあちこちに目を向けていた。
やがて10分間のショーが無事に終わり、人の流れが動き出す。
弦は再びマイクで呼びかけ、時計回りでゲストを誘導していった。
「氷室くん!」
ショーが終わって30分ほど経った頃ようやくゲストがまばらになり、弦がホテルのロビーに入って来た。
「大丈夫だった?」
めぐが駆け寄って声をかける。
「ああ、もちろん。めぐは?」
「平気。長谷部さんが落ち着いて誘導してくれたから、ゲストも無事だったよ」
「良かった。めぐ、ショーを遅らせてくれてありがとう。大英断だったな」
「ううん、氷室くんがそう言ってくれたから……」
するとふいにめぐの目に涙が込み上げてきた。
「めぐ?どうした?」
心配そうに弦が顔を覗き込む。
「ごめん。なんだかホッとして……」
「そっか」
弦は明るく笑うと、めぐの頭にポンと手をやった。
雰囲気も落ち着いた頃、5分遅れでショーが始まった。
ゲストはその場に佇んだまま、ショーに見とれる。
その間も危険な動きがないか、弦もめぐもあちこちに目を向けていた。
やがて10分間のショーが無事に終わり、人の流れが動き出す。
弦は再びマイクで呼びかけ、時計回りでゲストを誘導していった。
「氷室くん!」
ショーが終わって30分ほど経った頃ようやくゲストがまばらになり、弦がホテルのロビーに入って来た。
「大丈夫だった?」
めぐが駆け寄って声をかける。
「ああ、もちろん。めぐは?」
「平気。長谷部さんが落ち着いて誘導してくれたから、ゲストも無事だったよ」
「良かった。めぐ、ショーを遅らせてくれてありがとう。大英断だったな」
「ううん、氷室くんがそう言ってくれたから……」
するとふいにめぐの目に涙が込み上げてきた。
「めぐ?どうした?」
心配そうに弦が顔を覗き込む。
「ごめん。なんだかホッとして……」
「そっか」
弦は明るく笑うと、めぐの頭にポンと手をやった。



