一方、事務所に戻った環奈は課長に事情を話し、急いで自分とめぐの荷物をまとめる。
「環奈、めぐがどうかしたのか?」
課長との話を小耳に挟んだ弦が声をかけた。
「足首をひねったんです。歩ける状態ではないので、長谷部さんが車で病院まで送って行くことになりました。私もつき添いますのでお先に失礼します」
そう言って事務所を飛び出す環奈を、弦が追いかけて呼び止める。
「待て、環奈。俺も行く」
環奈はピタリと足を止めて振り返った。
「どうして?氷室さんが雪村さんを振ったんでしょ?それなのに中途半端に彼氏に戻らないでください!」
バタバタと去って行く環奈の足音を聞きながら、弦はその場で打ちひしがれていた。
「環奈、めぐがどうかしたのか?」
課長との話を小耳に挟んだ弦が声をかけた。
「足首をひねったんです。歩ける状態ではないので、長谷部さんが車で病院まで送って行くことになりました。私もつき添いますのでお先に失礼します」
そう言って事務所を飛び出す環奈を、弦が追いかけて呼び止める。
「待て、環奈。俺も行く」
環奈はピタリと足を止めて振り返った。
「どうして?氷室さんが雪村さんを振ったんでしょ?それなのに中途半端に彼氏に戻らないでください!」
バタバタと去って行く環奈の足音を聞きながら、弦はその場で打ちひしがれていた。



