「すごい、特等席だね」
夜のショーの開始時間が迫ると、二人でバルコニーに出た。
キャナルガーデンでのレーザーとプロジェクションマッピングのショーは、スイートルームからは正面に見える。
「ゲストもたくさん集まってるね」
「ああ。クリスマスの時ほどではないけどな」
「ふふっ、あの日はすごかったよね」
「これからは開催期間を1週間にするみたいだぞ」
「それなら良かった。2日間のショーだと、殺到しちゃって危ないもんね」
「そうだな。あ、部屋の電気消してくるよ。明るいとショーの邪魔になるし」
そう言って弦は一旦部屋に戻る。
めぐはバルコニーの手すりに両手を置いて、輝くパークを遠くまで見渡した。
(綺麗だな、本当に素敵な場所。ここで働けて、弦くんと一緒に誕生日を過ごせて本当に幸せ)
やがて弦が戻って来て、二人並んでショーを楽しむ。
春の季節に合わせて、世界中のあちこちに花が咲くプロジェクションマッピングは、色鮮やかで美しかった。
「カラフルで綺麗。下から観るのとは違って、ここは絶好のポジションだね」
ラストはキラキラと輝きを増した映像にレーザーと花火も加わり、壮大に盛り上がった。
「はあ……、感動しちゃった。胸がジーンってして」
うっとりしながら余韻に浸っていると、ふいに「めぐ」と呼ばれた。
ん?と振り向いためぐは、次の瞬間驚きのあまり言葉を失って立ち尽くす。
大きなバラの花束を抱えた弦がすぐ目の前にいた。
夜のショーの開始時間が迫ると、二人でバルコニーに出た。
キャナルガーデンでのレーザーとプロジェクションマッピングのショーは、スイートルームからは正面に見える。
「ゲストもたくさん集まってるね」
「ああ。クリスマスの時ほどではないけどな」
「ふふっ、あの日はすごかったよね」
「これからは開催期間を1週間にするみたいだぞ」
「それなら良かった。2日間のショーだと、殺到しちゃって危ないもんね」
「そうだな。あ、部屋の電気消してくるよ。明るいとショーの邪魔になるし」
そう言って弦は一旦部屋に戻る。
めぐはバルコニーの手すりに両手を置いて、輝くパークを遠くまで見渡した。
(綺麗だな、本当に素敵な場所。ここで働けて、弦くんと一緒に誕生日を過ごせて本当に幸せ)
やがて弦が戻って来て、二人並んでショーを楽しむ。
春の季節に合わせて、世界中のあちこちに花が咲くプロジェクションマッピングは、色鮮やかで美しかった。
「カラフルで綺麗。下から観るのとは違って、ここは絶好のポジションだね」
ラストはキラキラと輝きを増した映像にレーザーと花火も加わり、壮大に盛り上がった。
「はあ……、感動しちゃった。胸がジーンってして」
うっとりしながら余韻に浸っていると、ふいに「めぐ」と呼ばれた。
ん?と振り向いためぐは、次の瞬間驚きのあまり言葉を失って立ち尽くす。
大きなバラの花束を抱えた弦がすぐ目の前にいた。



