カウントダウンイベントは花火とプロジェクションマッピングで大いに盛り上がり、めぐも弦と一緒に新年を迎えた。
大きなトラブルもなくゲストは笑顔で一晩中パークを楽しみ、早朝6時に一旦閉園する。
だがその3時間後には新年の営業に入った。
めぐと弦は仮眠室で休んだあと、テレビ中継に対応する。
バタバタと忙しく1日が過ぎ、夕方5時にようやく勤務が終わった。
「はあ、疲れた」
「お疲れ、めぐ。車で送るよ」
「ほんと?助かる!」
二人でパーキングに行き、弦の車に乗り込む。
「氷室くん、私絶対に寝ない!氷室くんだって疲れてるんだから。私だけ寝られないからね!」
必死の形相で目を見開くめぐに、弦は笑いを噛み殺した。
静かに運転しながら時折めぐに目を向けると、あくびを堪えているのか涙目になりながら懸命に前を見据えている。
「めぐ、いいから寝てな」
「寝ないよ。ちっとも眠くないから」
「はいはい」
トロンとしてはハッと我に返り、瞬きもせずじっと前を見据えて目を潤ませてからまたトロンとするめぐが、弦は可愛くて仕方ない。
「めぐ」
「ん?」
信号待ちの間にパーキングブレーキをかけた弦は、左手をめぐの頭の後ろに置いてキスをする。
めぐが真っ赤になりながら目を丸くすると、弦はそのまま右手で助手席のリクライニングを倒した。
仰向けになり、更に目を丸くして驚くめぐに、弦は少し顔を離してささやく。
「おやすみ、めぐ」
もう一度チュッとめぐにキスをしてから、何事もなかったようにハンドルを握り直した。
大きなトラブルもなくゲストは笑顔で一晩中パークを楽しみ、早朝6時に一旦閉園する。
だがその3時間後には新年の営業に入った。
めぐと弦は仮眠室で休んだあと、テレビ中継に対応する。
バタバタと忙しく1日が過ぎ、夕方5時にようやく勤務が終わった。
「はあ、疲れた」
「お疲れ、めぐ。車で送るよ」
「ほんと?助かる!」
二人でパーキングに行き、弦の車に乗り込む。
「氷室くん、私絶対に寝ない!氷室くんだって疲れてるんだから。私だけ寝られないからね!」
必死の形相で目を見開くめぐに、弦は笑いを噛み殺した。
静かに運転しながら時折めぐに目を向けると、あくびを堪えているのか涙目になりながら懸命に前を見据えている。
「めぐ、いいから寝てな」
「寝ないよ。ちっとも眠くないから」
「はいはい」
トロンとしてはハッと我に返り、瞬きもせずじっと前を見据えて目を潤ませてからまたトロンとするめぐが、弦は可愛くて仕方ない。
「めぐ」
「ん?」
信号待ちの間にパーキングブレーキをかけた弦は、左手をめぐの頭の後ろに置いてキスをする。
めぐが真っ赤になりながら目を丸くすると、弦はそのまま右手で助手席のリクライニングを倒した。
仰向けになり、更に目を丸くして驚くめぐに、弦は少し顔を離してささやく。
「おやすみ、めぐ」
もう一度チュッとめぐにキスをしてから、何事もなかったようにハンドルを握り直した。



