コンコンコン……


今、胸の扉を……


叩いてみました。


扉は、びくともしない様な

頑丈な扉で……


色は……そう…灰色…


ううん…今は、灰色でも…

きっと、その時によって

色が変わります。


小さな…


小さな…


扉です。


(オギャ〜)と私が生まれた時は…無かった…扉に無かった…部屋……。


パパとママは、自分は沢山持っているのに……


子供には、なるべく……
作って欲しくないお部屋
の…多分、ベスト3には、入る…部屋……。



………そう………


……嘘の部屋です。………


一番最初に…その部屋のドアを(カチャ)っと開けて入ったのは……?


きっと


6才の頃の私……


ピアノの練習が嫌で…


嘘をついて、公園で ブランコに揺られながら……


一生懸命作った、お部屋への………お客さん。


時間を合わせ……


家に帰り……


ママに、「ピアノのお稽古ちゃんと行った!?」って聞かれて…

「うん…」


と答えた瞬間に……


私の心にそのお部屋は……

出来ました。