「いただきます」


今日の朝御飯はほうれん草のおひたしに鮭、玉子焼きとお味噌汁だ。

お客さんがいるので一汁三菜を意識してみました。


「おいしいですね!」


呉羽さんが嬉しそうに言う。


「ありがとうございます。

カナ爺もこんな風に言ってくれたらいつも御飯に呼ぶのに」


カナ爺を横目で見ながら言ってみる。

カナ爺は祖母の料理以外認めないのだ。

ずずっとお味噌汁を飲みながらカナ爺もちらっとこちらを見た。


「すぐ調子に乗るのもお前さんの悪い癖じゃぞ」


「はいはい。

さてとー」


秀に牛乳をあげようとしたのだがもちろん哺乳瓶などはない。

とりあえずマグカップに入れて飲ませてみることにする。