「ばあちゃん、カナ爺がモノノケ的には若いって知ってたでしょ!

鈴香さんよりも年下だって!」


祖母はフフッと笑う。


「だって由香ちゃん疑わないんですもの。

それに、一応年はとってるんだからいいじゃないの」


「よくないよー。

失礼じゃん。

それに、長老だと思ってたし」

「長老?

長(オサ)とは言ったけれど長老とは言ったことないわよ。

それに、うちの村長みたいな年寄りじゃ、何かあったときに自分の仲間を守れないでしょう?

普通、長は仲間の中で一番強い人がなるものよ」


なるほど。

そう言われれば、カラスの長も若くて強そうな人だった。