母と地元に戻った私は、怪我もちょっとずつ回復して、1週間を過ぎた頃には松葉杖をついて外出が出来るようになった。
生まれ育った地元は、気兼ねする事なく居心地の良い場所だったから、散歩がてら立ち寄ったスーパーや、喫茶店で懐かしい知り合いに出会ったり、顔見知りのご近所さんと話したり、それなりに平凡で楽しい毎日を過ごした。
その間も紫音さんとは毎日何通かのメールを交わし、夜には今日あったたわいもない出来事を話し、2人の仲は離れていても平気だと思えるほど順調に育まれていた。
『心奈に会いたくて仕方がないんだ。来週1日どこかで休みをとるつもりだから会いに行くよ。』
そう、電話で話したのは1週間ほど前。
そこから忙しくなったのか、簡単なメールのやり取りだけで少し寂しさを感じる日々を送っていた。
最近では、松葉杖無しでも爪先で歩けるようになり、知り合いの農家さんの袋詰め作業の手伝いを始めていた。
歩いて片道10分の田んぼ沿いの畦道を通り、9時から16時までのバイト感覚で仕事をする。毎日がのんびりと平和で、都会にいた頃よりも時間がゆったりと過ぎて行く。
生まれ育った地元は、気兼ねする事なく居心地の良い場所だったから、散歩がてら立ち寄ったスーパーや、喫茶店で懐かしい知り合いに出会ったり、顔見知りのご近所さんと話したり、それなりに平凡で楽しい毎日を過ごした。
その間も紫音さんとは毎日何通かのメールを交わし、夜には今日あったたわいもない出来事を話し、2人の仲は離れていても平気だと思えるほど順調に育まれていた。
『心奈に会いたくて仕方がないんだ。来週1日どこかで休みをとるつもりだから会いに行くよ。』
そう、電話で話したのは1週間ほど前。
そこから忙しくなったのか、簡単なメールのやり取りだけで少し寂しさを感じる日々を送っていた。
最近では、松葉杖無しでも爪先で歩けるようになり、知り合いの農家さんの袋詰め作業の手伝いを始めていた。
歩いて片道10分の田んぼ沿いの畦道を通り、9時から16時までのバイト感覚で仕事をする。毎日がのんびりと平和で、都会にいた頃よりも時間がゆったりと過ぎて行く。



