次の日から怒涛の如くの毎日となる。
紫音さんの送迎は欠かさずだけど、それ以外にもパーティーの為のドレスや小物選び、エステにマッサージなど、自分磨きの時間が入る。
どれもこれも自分に自信がない私の為に、紫音さんが用意してくれたメニューだった。
普段から引き篭もりがちな私には、それはそれは刺激的な毎日だった。
…普通の人はまず、そこまでお金はかけてないと思いますよ…。」
戸惑い何度も断って、ジム通いは回避したけれど…。なんでたった1日の数時間だけの妻役に、こんなに散財してしまうんだろうかと心配になる。
「心奈をそこにいる誰よりも1番輝いた妻にしたいんだ。俺の為だと思って目をつぶって欲しい。」
いつだってそう言って、何事もないように笑い捨ててしまう。
今日はバイトの数時間前に、有名なセレブ御用達のヘアサロンに連れられて来た。
名前を告げると、真っ白な壁に鏡が置かれた個室に通され緊張する。
こんな私でもプロの方の手を借りたら生まれ変われるのだろうか…。
そんな風にソワソワして待っていると、この店のオーナーであるという女性のスタイリストさんがやって来る。
「近々、パーティがあるそうですね。旦那様からご要望はお伺いしておりますが、アップにしても飾り立てやすいように、少しパーマをかけますか?それともからカラーだけしてストレートを生かした髪型にしますか?」
旦那様という言葉にドキンとしながら、
「えっと…よく分からないので、お任せします。」
と小声で伝える。
「かしこまりました。奥様は顔も小さく可愛らしいので、きっとアップもお似合いでしょうし…迷いますねー。」
奥様と呼ばれる自分にもドギマギするが…
プロのスタイリストさんでも迷うほどの厄介な客なのかな…と1人心配になってしまう。
紫音さんの送迎は欠かさずだけど、それ以外にもパーティーの為のドレスや小物選び、エステにマッサージなど、自分磨きの時間が入る。
どれもこれも自分に自信がない私の為に、紫音さんが用意してくれたメニューだった。
普段から引き篭もりがちな私には、それはそれは刺激的な毎日だった。
…普通の人はまず、そこまでお金はかけてないと思いますよ…。」
戸惑い何度も断って、ジム通いは回避したけれど…。なんでたった1日の数時間だけの妻役に、こんなに散財してしまうんだろうかと心配になる。
「心奈をそこにいる誰よりも1番輝いた妻にしたいんだ。俺の為だと思って目をつぶって欲しい。」
いつだってそう言って、何事もないように笑い捨ててしまう。
今日はバイトの数時間前に、有名なセレブ御用達のヘアサロンに連れられて来た。
名前を告げると、真っ白な壁に鏡が置かれた個室に通され緊張する。
こんな私でもプロの方の手を借りたら生まれ変われるのだろうか…。
そんな風にソワソワして待っていると、この店のオーナーであるという女性のスタイリストさんがやって来る。
「近々、パーティがあるそうですね。旦那様からご要望はお伺いしておりますが、アップにしても飾り立てやすいように、少しパーマをかけますか?それともからカラーだけしてストレートを生かした髪型にしますか?」
旦那様という言葉にドキンとしながら、
「えっと…よく分からないので、お任せします。」
と小声で伝える。
「かしこまりました。奥様は顔も小さく可愛らしいので、きっとアップもお似合いでしょうし…迷いますねー。」
奥様と呼ばれる自分にもドギマギするが…
プロのスタイリストさんでも迷うほどの厄介な客なのかな…と1人心配になってしまう。