最初に彗くんとボディーガード兼カノジョの契約を結んだとき、近々開催される三池財閥のパーティーで、彗くんの彼女として私に参加して欲しいって言われてたんだよね。
彗くんのお父さんが、パーティーに参加したご令嬢のなかから彗くんの結婚相手を探そうとしているらしく、それを阻止するために。
「どう? 菜乃花。出席してもらえるかな?」
庶民の私が財閥主催の大々的なパーティーなんて、今までもちろん出席したことはないけど……。
すでに、乗り掛かった船だ。最後まで、自分の役目をしっかり果たさないと。
それに、少しでも彗くんの役に立ちたいし。
「分かった。私で良ければ、参加させてもらうよ」
「ありがとう!」
彗くんに陽だまりのような笑顔を向けられ、自然と表情がゆるんだ。
それからしばらくして、ランチタイムは終了。
教室に戻るため、私が彗くんと一緒に中庭を歩いているとき、事件が起こった。



