「この人は、俺の母親だよ」 「えっ!」 こ、この方が!? 女性が彗くんのお母さんだと分かった途端、背筋がビシッと伸びた。 「彗、こちらの方は?」 「ああ……この子は、菜乃花。同じ学校のクラスメイトで、俺の彼女」 『彼女』と、迷いもなくハッキリと言い切った彗くんに胸がどくんと跳ねる。 「は、初めまして。羽生菜乃花です」 私は、彗くんのお母さんに向かってペコッと頭を下げる。 「菜乃花さん、あなたが彗の……」 ポツリと呟くと、お母さんは私をじっと見つめてくる。