隠れ御曹司は、最強女子を溺愛したい



「ワーーッ!!」


ひときわ大きな歓声が、グラウンドを包む。


二人で懸命に走りきった結果、私たちは2位でゴールすることができた。


3位まで得点が入るから、チームに貢献できてひとまずホッとする。


「お題を見せてください」


無事にゴールした私たちは、係の男子生徒にお題の提出を求められた。


彗くんがお題のカードを渡すと、係の男の子は私とカードを見比べる。


「えっと。宇山くん、お題のものは羽生さんで間違いないですね?」

「はい」

「それでは、2位のところに並んでください」


係の人にほんの少し間があった気がしたけど……お題は何だったんだろう?


「急にごめんな?」


2位の列に並ぶと、彗くんはようやく手を離してくれた。


「ううん。ちなみに、お題は何だったの?」


一緒に走った以上は、やっぱり気になる。