隠れ御曹司は、最強女子を溺愛したい



「え? でも、羽生さん足をケガしたんじゃ?」


さっきの体育祭の練習は、隣のクラスと合同だったから。

速水くんも、私が転んだことは知ってるみたい。


「大丈夫だよ。私、少しでも速水くんの役に立ちたくて」

「わ、わたしも探すよ!」


隣にいる千春ちゃんも、勢いよく右手を挙げる。


「羽生さん、江藤さん……ありがとう」

「ちなみにお守りは何色なの? どんなデザイン?」

「えっと……」


速水くんからお守りの特徴を教えてもらうと、最後に図書室で落ち合おうと約束してそれぞれ廊下を駆け出した。


私は彗くんと一緒に、速水くんのお守りを探す。


もし彗くんに何かあったときに、ボディーガードとしての役目を果たせないから。


念のため、彼と一緒に行動することになった。


体育祭の練習をしたグラウンドや教室。


美術室などを順番に探すも、お守りは見つからない。