隠れ御曹司は、最強女子を溺愛したい



数日後。


5限目の体育の授業では、A組とB組の合同で、来月に行われる体育祭の練習が行われている。


私が出場する障害物競争も、今日は本番のように実際に障害物を配置して、練習することになった。


平均台の上を歩いて網をくぐって、ハードルを飛んで……と、なかなかハードだけど頑張ろう。


「きゃ〜! 速水くんー!」

「やばい、蓮くん超かっこいい」


いきなり女子たちの黄色い声がしてそちらに目をやると、彗くんのいとこの速水くんがハードルを飛んでいるのが見えた。


速水くんも私と同じ障害物競争なんだ。


長い足で、悠々とハードルを飛び越える速水くん。


男女別で練習しているけど、女子たちはみんな、練習もそこそこに速水くんを見つめている。


速水くんって、バスケ部のエースらしいし。そのうえ御曹司でイケメンだから、やっぱりモテるんだなあ。


自分の番がやって来て、私はスタートラインに立った。


「それでは、位置についてー」


ピーッ!


笛の音を合図に、5人が一斉にスタートする。