「これからは守られるんじゃなく、俺が菜乃花のことを守る。だって、菜乃花は俺の……大事な彼女だから」
『大事な彼女』
その言葉が嬉しくて、胸の奥がじわりと温かくなる。
「それじゃあ、お互いさまってことで」
これからは持ちつ持たれつ。お互いに守り、守られながら、毎日を大切に生きていこう。
彗くんと、二人で一緒に。
「ねえ、彗くん……大好きだよ」
「どうした? 突然」
「さっきの好きのお返し」
「そっか……俺も、菜乃花が大好きだ」
彗くんがおでこを、私のおでこにコツンと合わせた。
そして互いに微笑み合うと、どちらからともなく唇を重ねる。
彗くんとの初めてのキスは、甘くて。
尋常じゃないくらいに、胸がドキドキした。
これまで、色々なことがあったけれど。
今、大切で大好きな人の隣にいられる喜びを噛みしめながら、私は彗くんといつまでも寄り添っていた。
END



