隠れ御曹司は、最強女子を溺愛したい



* *


彗くんにエスコートされ、ホテルの1階にあるパーティー会場へとやって来た。


私は彗くんと並んで、煌びやかな会場に足を踏み入れる。


「すごい……どこを見てもキラキラしてる」


天井からは巨大なシャンデリアが吊り下がり、招待された人たちの中には、テレビや雑誌で見たことのある有名人もたくさん。


「……っ」


私は、思わず足がすくみそうになってしまった。


今さらだけど、もしかして私はとんでもないところに来てしまったんじゃ……。


「大丈夫?」


隣に立つ彗くんが、緊張で今にも倒れそうな私の顔を覗き込んでくる。


「ご、ごめん。私、緊張しちゃって……」

「こういうパーティーに出るのが初めてなら、無理もないよ。悪いな。菜乃花を、こんなことに巻き込んでしまって」


彗くんの声が、申し訳なさそうに落ちる。


「でも、今日で最後だから。菜乃花はただ、俺の隣に立っていてくれれば良い」


彗くんが、私の肩にそっと手を置いた。


「だから……もう少しだけ、俺に付き合ってくれないか?」