「えっ。菜乃花……」
彗くんは目を真ん丸にして、私を見たまま固まってしまった。
「あの……もしかして、変だった?」
こんなパーティードレスなんて、今まで一度も着たことがなかったし。やっぱり、似合ってないのかも。
「いや……いいと思う」
「えっ」
「今日の菜乃花、すごく可愛い」
そう言うと、彗くんは私の腰にそっと手をまわしてくる。
「それじゃあ、行こうか」
ニコッと爽やかに微笑んでくれる彗くんは、スーツ姿だからかいつもよりも随分と大人っぽくて。
いつにも増して素敵な彼に、私は目が離せなかった。
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