「蓮は戸籍上はいとこだけど、本当は俺の双子の弟なんだよ。蓮は生まれてすぐ、母の実家に養子に出されたんだ」
「そっ、そんな……」
まさか蓮くんと彗くんが、双子の兄弟だったなんて。
私の手から、髪飾りがぽとりと床に落ちる。
「それで蓮は亡くなった兄貴のことで、菜乃花を恨んで……菜乃花にあんなことをしてしまったと、白状したよ」
ショックで、彗くんの話が全く頭に入ってこない。
床に落ちた髪飾りを拾わなきゃって思うのに、それを拾う気にすらなれない。
「ごめんな、菜乃花」
彗くんが床に落ちたままの髪飾りを拾い、汚れを落とすように一撫でしてから渡してくれた。
「明後日の、うちのパーティーのことだけど。こういうことがあったあとだから、菜乃花は欠席ってことにしようか」



