隠れ御曹司は、最強女子を溺愛したい



観念したのか、伊集院は俺に全てを白状した。


「ごめんなさい。あたしはただ、あの人に言われてやっただけなの」

「あの人って誰だ?」

「それは……」


伊集院の口から出た名前に、俺の心臓がドクンと跳ねた。


菜乃花の髪飾りを盗ったのは確かに伊集院だったけど、彼女は人から頼まれてやっただけだなんて。


「くそっ。なんで、よりによってあいつが……」


伊集院から話を聞いた俺は、急いでその場から駆け出す。


そして、廊下を走りながらブレザーのポケットからスマホを取り出し、ある人に電話をかけた。


「もしもし、今いいか? ちょっと話があるんだけど……お前に会って話したい」