隠れ御曹司は、最強女子を溺愛したい



ていうか蓮くんの顔って、やっぱりどことなく彗くんに似てるな。


まあ、二人はいとこだって言ってたから。どこかしら似ていても、不思議じゃないのかもしれないけど。


「……どうしたの? 菜乃花ちゃん。さっきから僕のこと、そんな熱い眼差しで見つめちゃって」

「えっ!?」


あっ、熱い眼差しって……!


「もしかして、僕の顔に何かついてる?」


今度は蓮くんにじっと見つめられて、私は慌てて彼から視線を逸らした。


「な、何もついてないです!」

「ふはっ。そんなに慌てなくても良いのに」


クスクス笑いながら、蓮くんが私に顔をグッと近づけてくる。


「でも、僕のことは必要以上に見ないほうが良いかもね?」

「えっ。どうして?」


目を瞬かせる私に微笑んで、蓮くんが言葉を続ける。


「どうしてかっていうと……」

「菜乃花っ!」


蓮くんの言葉を遮るように名前を呼ばれて、ハッとそちらを振り向く。


「蓮、お前……!」


そこにいたのは彗くんで、蓮くんを睨むように見ていた。