「いや、そこもよかったけどさ。やっぱり山場はクライマックスの姫と騎士のキスシーンでしょ。一度は離れ離れになったふたりが、どれだけ熱くお互いを想ってたか伝わってきて……」
「「ん?」」
どうも意見が噛み合わず、ふたりは互いの顔を見合わせる。
「やだルゼってばえっち。あのお姫様かわいかったもんねー。どーせ騎士の人が羨ましいとか思って見てたんでしょー」
「君こそ、趣味がお子様っぽくないか? 令嬢だからお淑やかになんて言わないけどさ、やっぱり大人としては、こう表に出ない心の動きを――」
そんな感じでやいやい言い合い、割と沸点の低いふたりのこめかみがピキキと引きつって。
「どうやらここからが本番だったみたいね。お互いちゃあんと話し合う必要がありそう」
「だな。時間はまだあるし、カフェにでも寄るか。それじゃ、まず登場人物の設定から考察していくけど――」
ああだこうだ言い争いながら、ふたりは薄暗くなりかけた夜の街へと踏み出していった。
でも……その手だけはお互いの絆を示すようにしっかりと固く繋がれている――。
「「ん?」」
どうも意見が噛み合わず、ふたりは互いの顔を見合わせる。
「やだルゼってばえっち。あのお姫様かわいかったもんねー。どーせ騎士の人が羨ましいとか思って見てたんでしょー」
「君こそ、趣味がお子様っぽくないか? 令嬢だからお淑やかになんて言わないけどさ、やっぱり大人としては、こう表に出ない心の動きを――」
そんな感じでやいやい言い合い、割と沸点の低いふたりのこめかみがピキキと引きつって。
「どうやらここからが本番だったみたいね。お互いちゃあんと話し合う必要がありそう」
「だな。時間はまだあるし、カフェにでも寄るか。それじゃ、まず登場人物の設定から考察していくけど――」
ああだこうだ言い争いながら、ふたりは薄暗くなりかけた夜の街へと踏み出していった。
でも……その手だけはお互いの絆を示すようにしっかりと固く繋がれている――。



