目も睡眠不足でバシバシに血走っていて、氷で冷やしたけれど多分今見ても赤いままだし。自分で鏡で見てもおかしかったし、せっかくのお出掛けなのに、超恥ずかしい。
(ひーん! こんな変な姿を見せて、愛想尽かされたらどうしよー)
嫌な想像ばかりが膨れ上がり、泣きそうになりながら足を動かしていたら、待ち合わせ場所の時計台前に佇むルゼが見えてきた。
黒髪に合わせたダーク系のコートを基調としたシックな装いがとてもキマっている。今や彼も立派な王子。なんだか立っているだけで周りの視線を集める風格が出てきて、もう隠れイケメンなどとは言ってられない。背負った立場と責任、そしてジェミーという恋人の存在も彼の成長を後押ししているのかも。でへへへへ……。
そんな愛しの彼に会えた嬉しみと落ち込み半々の気持ちで、ジェミーは彼に飛びついた。
「ルゼー! 遅れてごめ~ん!」
「あっ、ジェミー。やっと来たなこいつ。なんて顔をしてるんだ。まさか寝坊でもしてたの?」
「うっ……最初に言うことがそれ!? こっちはあなたに合わせるために精一杯着飾ってきたんですけどっ!」
ジェミーが遅刻を棚に上げてぷんすかと怒ると、ルゼは顰め面を途端にパッと切り替え笑った。
(ひーん! こんな変な姿を見せて、愛想尽かされたらどうしよー)
嫌な想像ばかりが膨れ上がり、泣きそうになりながら足を動かしていたら、待ち合わせ場所の時計台前に佇むルゼが見えてきた。
黒髪に合わせたダーク系のコートを基調としたシックな装いがとてもキマっている。今や彼も立派な王子。なんだか立っているだけで周りの視線を集める風格が出てきて、もう隠れイケメンなどとは言ってられない。背負った立場と責任、そしてジェミーという恋人の存在も彼の成長を後押ししているのかも。でへへへへ……。
そんな愛しの彼に会えた嬉しみと落ち込み半々の気持ちで、ジェミーは彼に飛びついた。
「ルゼー! 遅れてごめ~ん!」
「あっ、ジェミー。やっと来たなこいつ。なんて顔をしてるんだ。まさか寝坊でもしてたの?」
「うっ……最初に言うことがそれ!? こっちはあなたに合わせるために精一杯着飾ってきたんですけどっ!」
ジェミーが遅刻を棚に上げてぷんすかと怒ると、ルゼは顰め面を途端にパッと切り替え笑った。



