「ちっ、わかっている。それにあれに比べればジェミーはまだいくらかマシだぞ。前回あった時もどれだけ振り回されたか」
(それじゃまるで私がいつも暴走してるみたいじゃない)
勝手に比較対象にされたジェミーが密かに青筋を浮かべていると、それにルゼは軽口で返す。
「なにをおっしゃいます。この間も、さんざ出先であちこち引きずり回され高い買い物をねだられたのに、案外悪くなかったと惚気てらしたではないですか」
するとバツが悪そうにしたデールはルゼの頭をかきまわした。
「お前、よくもそんな! あれがおかしなことを言って俺を困らせるから、つい世話を焼かずにはおれんと言っただけだろ」
「それでも、何事にも物怖じしないあの方の性格は、王国の顔として兄様をお支えするのにふさわしいと思いますけどね」
「……まあな。俺相手にはっきりと口を聞ける女はあれとジェミーくらいだ。いかん、こんな話をしに来たのではない。矛先をずらしおって」
デールが忌々しげな顔をしても、ルゼは微笑んだままだ。学園や王宮での人との関わりを得て、人を寄せ付けなかった彼の性格も大きく変わりつつあるみたいだ。
(それじゃまるで私がいつも暴走してるみたいじゃない)
勝手に比較対象にされたジェミーが密かに青筋を浮かべていると、それにルゼは軽口で返す。
「なにをおっしゃいます。この間も、さんざ出先であちこち引きずり回され高い買い物をねだられたのに、案外悪くなかったと惚気てらしたではないですか」
するとバツが悪そうにしたデールはルゼの頭をかきまわした。
「お前、よくもそんな! あれがおかしなことを言って俺を困らせるから、つい世話を焼かずにはおれんと言っただけだろ」
「それでも、何事にも物怖じしないあの方の性格は、王国の顔として兄様をお支えするのにふさわしいと思いますけどね」
「……まあな。俺相手にはっきりと口を聞ける女はあれとジェミーくらいだ。いかん、こんな話をしに来たのではない。矛先をずらしおって」
デールが忌々しげな顔をしても、ルゼは微笑んだままだ。学園や王宮での人との関わりを得て、人を寄せ付けなかった彼の性格も大きく変わりつつあるみたいだ。



