相変わらずのオーバーリアクションが見ても聞いても楽しい侍女をを慰めてやりながら、ジェミーは惚気た。
「でもさ~、本当に困ってるの。だってぇ、ルゼってば、最近ますます王子らしくなってきたっていうか、会うたびに格好よくなっちゃって。でも別に、外見だけじゃないの。いざってときは頼りになるし、女の子慣れしてないのか、さりげなく私をリードしようと頑張ってくれてるところがかわいいし、もう……ね! それからそれから――」
身を捩って恥じらいながらも恋人自慢がぺらぺら止まらないジェミーに、いつしか表情をスンッとさせると、ミリィは小首を傾げ淡泊に告げた。
「そんなことをおっしゃって、その心配はすぐに解消されますでしょう?」
「えっ、なんで?」
「だって、ゆくゆくはご結婚なさってずっと一日ご一緒に過ごされるのでは~?」
「ふぇっ⁉」
その言葉にジェミーは激辛カレーを頬張ったようにぼわんと真っ赤になるが、ミリィは構わず続ける。
「そうなったら、お仕事を辞められてアルサイド殿下のお側にいらっしゃるのもいいかもしれませんね。そうしたらいつかはお子様もお作りになって、お休みは一日中ご家族一緒に仲睦まじく……」
「でもさ~、本当に困ってるの。だってぇ、ルゼってば、最近ますます王子らしくなってきたっていうか、会うたびに格好よくなっちゃって。でも別に、外見だけじゃないの。いざってときは頼りになるし、女の子慣れしてないのか、さりげなく私をリードしようと頑張ってくれてるところがかわいいし、もう……ね! それからそれから――」
身を捩って恥じらいながらも恋人自慢がぺらぺら止まらないジェミーに、いつしか表情をスンッとさせると、ミリィは小首を傾げ淡泊に告げた。
「そんなことをおっしゃって、その心配はすぐに解消されますでしょう?」
「えっ、なんで?」
「だって、ゆくゆくはご結婚なさってずっと一日ご一緒に過ごされるのでは~?」
「ふぇっ⁉」
その言葉にジェミーは激辛カレーを頬張ったようにぼわんと真っ赤になるが、ミリィは構わず続ける。
「そうなったら、お仕事を辞められてアルサイド殿下のお側にいらっしゃるのもいいかもしれませんね。そうしたらいつかはお子様もお作りになって、お休みは一日中ご家族一緒に仲睦まじく……」



