(やっぱ、第一王子の手の者なのかな。せめて、夏まではもうちょっと気を抜いて生活できると思ったのに~!)
ジェミーは自席で教科書を頭に被せて途方に暮れる。
これまでの素行でジェミーは方々で恨みを買っているはず。証拠もないのに決して、第一王子側の犯行だと断定はできない。けれど、ジェミーの命までを奪う動機として一番強いものを持っているのは彼らだ。第一王子陣営からすれば、ジェミーの存在自体がどう転ぶかわからないダイスのようなもの。王位継承権を巡る場において不確定要素であるそれを一刻も早く取り除こうとするのはなにもおかしいことじゃない。非常に由々しき事態である。
(でも、一方で味方になりそうな人もいるみたいなのよね)
これは後々判明した話だが、実は事前に事故の発生をミリィに警告してくれた人物がいたようなのだ。
ミリィがあの後明かしてくれた話では、彼女が最初に異変に気づけたのは、馬車の外から危険を予告する声を拾うことができたかららしい。ミリィの聴力が卓越していたからこそ雑踏から声を拾えたというのもあるが、その事実は事故に見せかけた暗殺計画の情報を知りながら、こちらを助けてくれた人物の存在を示す。探し出せれば、ジェミーにとって大きな希望となるはずだ。
ジェミーは自席で教科書を頭に被せて途方に暮れる。
これまでの素行でジェミーは方々で恨みを買っているはず。証拠もないのに決して、第一王子側の犯行だと断定はできない。けれど、ジェミーの命までを奪う動機として一番強いものを持っているのは彼らだ。第一王子陣営からすれば、ジェミーの存在自体がどう転ぶかわからないダイスのようなもの。王位継承権を巡る場において不確定要素であるそれを一刻も早く取り除こうとするのはなにもおかしいことじゃない。非常に由々しき事態である。
(でも、一方で味方になりそうな人もいるみたいなのよね)
これは後々判明した話だが、実は事前に事故の発生をミリィに警告してくれた人物がいたようなのだ。
ミリィがあの後明かしてくれた話では、彼女が最初に異変に気づけたのは、馬車の外から危険を予告する声を拾うことができたかららしい。ミリィの聴力が卓越していたからこそ雑踏から声を拾えたというのもあるが、その事実は事故に見せかけた暗殺計画の情報を知りながら、こちらを助けてくれた人物の存在を示す。探し出せれば、ジェミーにとって大きな希望となるはずだ。



